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俳句と暮らす

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【ライター】後藤麻衣子 岐阜出身・岐阜在住のエディター、プロダクトデザイン事務所「株式会社COMULA」ディレクター。趣味は俳句で、俳句のための文具ブランド「句具」を運営。「句」… もっと読む
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#岐阜市

万年筆とインクで美濃和紙に。喫茶で綴る「便り」。

俳句と暮らす vol.27 岐阜・柳ヶ瀬近く、まちのサロンのような喫茶「星時」築50年を超える雑居ビルをリノベーションしたアトリエビル「カンダマチノート」の2階に、隠れ家のような可愛い喫茶があります。 喫茶「星時」。 おいしいコーヒーと可愛いケーキをオーダーして、本を読みながらのんびり過ごすにはぴったりの素敵な空間です。 ライブや落語会、ヨガやタロットなど文化度の高いイベントも頻繁に開催されている「星時」さん。 老若男女たくさんの人が集っている、まちの休憩所のようでいて、

稲藁を“綯う”、伝統的な注連縄づくり

俳句と暮らす vol.26 注連縄飾りで、お正月を迎える準備なにかと慌ただしい年の瀬。 新年を迎える準備をしつつ、忙しく過ごしている人も多いと思います。 「お正月といえば!」というものは数多くありますが、各家庭の玄関先や神棚に飾られる「注連縄(しめなわ)」もそのひとつ。 玄関先などに飾られている注連縄の存在感がいかにも、新しい年を迎える期待感そのものだと感じます。 もちろん「注連縄」は季語です。 ですが「冬の季語」ではなく、「新年の季語」です。 俳句の世界では、春夏秋冬

思いのままに、ちくちく。まちの家庭科室「HUKIN」

俳句と暮らす vol.24 編み棒と毛糸で、のんびりゆったり冬支度 ついこの間、木々の葉が色づきを増してきたなあと眺めていたら、いつの間にか裸木も多くなってきました。 いよいよ、本格的な冬がそこまでやってきています。 澄んだ空をふと見上げると、遠くの山々にはうっすらと雪が。 今の二十四節気は「小雪」。 「小雪」には、そろそろ雪が降り始める頃という意味もあります。 寒くなると私は、編み物が恋しくなります。 冬の季語には「セーター」や「マフラー」などがありますが、「毛糸編む

冬の柳ヶ瀬を遊び倒す2ヶ月間「柳ケ瀬日常ニナーレ」へ!

俳句と暮らす vol.23 今年が記念すべき第1回!「柳ケ瀬日常ニナーレ」 11月7日に立冬を迎え、暦は冬へ。 今回の「俳句と暮らす」は、岐阜の柳ケ瀬商店街でこの冬開かれる面白そうな催しのご紹介です。 柳ケ瀬商店街は、私の事務所から徒歩ですぐ行けるので、毎日のようにランチやちょっとした買いものに出かけています。 レトロな喫茶店や映画館が残る昔ながらのアーケード商店街ながら、コーヒースタンドやセレクトショップ、若者が集うシェアビルなども入り混じる、新旧混在の商店街。 人間味

土地の記憶を、未来へ美味しく手渡す “文化のコーラ”

俳句と暮らす vol.19 シュワっと爽快で、今のように暑い時期に飲みたくなる「コーラ」。 炭酸の効いた「ソーダ水」や「サイダー」「クリームソーダ」などはすべて夏の季語ですが、「コーラ」を夏の季語としている歳時記もあります。 「コーラ」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか。 きっと、みなさん思い浮かべる味はひとつ、あの味だと思います。 でも今、あの味じゃない、個性あふれる“クラフトコーラ”が、今各地で人気を集めているのはご存知でしょうか。 「コーラ大好き!」という

いつだって着ていたい、FRECKLEの“日常着”

俳句と暮らす vol.13 「春服」を探しに、柳ヶ瀬へ すっかり暖かくなりました。 春服一枚で気持ちの良いお出かけを楽しみたい、そんな過ごしやすい季節です。 「春服」は、春の季語。 でも「はるふく」ではなく「しゅんぷく」と読みます。 読み方が変わるだけで、だいぶ印象が変わる言葉だなあと、いつも俳句をつくりながら思います。 今日訪ねるのは、オリジナルウエアブランド「FRECKLE」。 この春実店舗を移転オープン。愛知県一宮市から、岐阜市の柳ヶ瀬商店街にお引越ししたばかりで