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俳句と暮らす

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【ライター】後藤麻衣子 岐阜出身・岐阜在住のエディター、プロダクトデザイン事務所「株式会社COMULA」ディレクター。趣味は俳句で、俳句のための文具ブランド「句具」を運営。「句」… もっと読む
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2022年5月の記事一覧

楼門のむこう、川に神の岩が鎮座する「洲原神社」

俳句と暮らす vol.15 大切なひとにだけ耳打ちするように、こっそりと教えたいお気に入りの場所。 そんな心の拠りどころのような場所を持っている人は、多いと思います。 私にとってそれは、神社やお寺だったりします。 ふと通りかかった神社に吸い込まれるように足を踏み入れ、ゆっくりとそこに身を置くだけで、心がすっと晴れやかに、心身ともに清らかにリセットできる、そんな存在の場所です。 偶然出会う神社やお寺もいいけれど、季節が巡るたびに「そろそろ参拝したいな」と思い出す、大好きな

闇の中で、鵜と人と川の声を聴く「長良川鵜飼」

俳句と暮らす vol.14 5月5日に、立夏を迎えました 5月5日に、二十四節気の「立夏」を迎えました。 いよいよ、待ちに待った夏がやってきます。 生命感みなぎる夏。 青葉若葉がきらきらと輝いていて、とても大好きな季節です。 この時季、「新緑が気持ちいいなあ」と感じる人は多いと思いますが、私が俳句や季語を知ってから、さらに解像度高く“夏らしさ”を感じられるようになりました。 道端で見かける花や雑草、鳥の声や風の音、夏らしい空気、香り…。 季語がアンテナがわりになって