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俳句と暮らす

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【ライター】後藤麻衣子 岐阜出身・岐阜在住のエディター、プロダクトデザイン事務所「株式会社COMULA」ディレクター。趣味は俳句で、俳句のための文具ブランド「句具」を運営。「句」… もっと読む
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2022年2月の記事一覧

「山のいのちをつなぐ、春の森の香」 俳句と暮らす vol.09

まだ寒さの厳しい2月ですが、そのなかに少しずつ、春を感じ始めています。 みなさんにとって「春の到来を感じる瞬間」って、どんな一瞬でしょうか。 道端のたんぽぽやつくしに気づいたとき。 いつも通るあの道に、桜が咲き始めたら。 和菓子屋さんに並ぶ、桜餅や草餅を見て。 「春が来たなあ」と感じる瞬間は、人それぞれですよね。 今回訪ねるのは、飛騨高山。 この春、我が家にお迎えしたばかりの “春の森の香り” のお話です。 香りで春を告げる山里の花、辛夷 「辛夷(こぶし)」は、山

「梅林を歩いて春の季語採集」 俳句と暮らす vol.08

2月4日に立春を迎えました。 まだまだ寒さは厳しいですが、そんな寒さのなかに春の兆しが見えはじめるころ。 今日は、春の季語をたくさん採集するために、岐阜市にある「梅林公園」を訪ねます。 岐阜の梅の名所として知られている「岐阜市梅林公園」。 約50種、1,000本の梅の木が植えられています。 例年、1月中旬ごろから早咲きの梅が咲き始めて、3月には見頃を迎えます。 1月や2月は、まだ雪が降ることもあるので、雪をかぶった梅をみることもできます(「残雪梅」という季語もあります