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“農”にまつわるオススメ漫画7選

週末は愛菜家。 vol.22

野菜をこよなく愛する私ですが、同じくらい大好きなのが漫画です✨
そんな私が、農業にまつわるオススメ漫画を7作品ピックアップ!
完結している作品が多めですので、ぜひぜひ一気読みしてください♪


その1:銀の匙

北海道の農業高校が舞台の「銀の匙」。
おそらく、農業ジャンルの漫画でいちばんの知名度ですね✨
2014年には映画化もされています。

銀の匙 Silver Spoon
小学館 少年サンデーコミックス 全15巻(完結)

高校受験に失敗してしまった八軒勇吾は、寮のある大蝦夷農業高等学校(通称:エゾノー)へ。そこで農業のディープな世界に触れていきます。
北海道らしく畜産系の話が多く、10代で自分の進路を固めている農家の後継ぎとの考え方にギャップを感じ、思い悩む部分も興味深いです。
タイトル「銀の匙」の意味も作中で語られるのでお楽しみに♪


その2:もやしもん

次に紹介する「もやしもん」は、大学の農学部が舞台の物語。
“菌が見える”という特殊能力を持つ主人公のキャンパスライフから、食生活に欠かせない発酵について学べます。

もやしもん
講談社 イブニングコミックス 全13巻(完結)

タイトルの「もやしもん」は、日本の醸造文化を支える種麹屋さんが「もやし屋」と呼ばれるところから来ています。
種麹屋で生まれ育った主人公の沢木惣右衛門直保は、菌の存在が肉眼で見えるという特殊能力の持ち主(しかも菌たちはゆるキャラのような雰囲気)。その能力に注目する教授や先輩たちとの絡みからストーリーは進んでいきます。
日本の味噌や醤油、酒造りなどの知識からワインやシュールストレミングまで。発酵に関する広い知識を楽しく学べます!


その3:玄米せんせいの弁当箱

こちらも大学が舞台の漫画ですが、主人公は大学講師。
ちょっと浮世離れした玄米せんせいが食や農の魅力を伝えます。
魚戸おさむ先生のほっこりした絵柄に癒されますよ♪

玄米せんせいの弁当箱
小学館 ビックコミックス 全10巻(完結)

国木田大学農学部の「食文化論」の講師・結城玄米(ゆうきげんまい)先生はマイペースな変わり者。糠(ぬか)を背負って現れたり、大学キャンパスの一角に畑をつくってまわりを困惑させたり。でも、食や農の大切さを教え子たちにしっかりと伝えていきます。
教え子たちが抱える悩みや現代の食文化の課題などがストーリーの中に組み込まれ、物語にグイグイと引き込まれます。


その4:八百森のエリー

農ジャンルでもちょっと珍しい、野菜の仲卸を扱った漫画です。
野菜愛に溢れるエリーと金髪リーゼントののりたまの2人が
私たちの知らない青果現場のリアルを教えてくれます。

八百森のエリー
講談社 モーニングKC
電子書籍 5巻+現在分冊版49が電子書籍で配信中

八百森青果に入社して出会った2人の主人公が、青果業界のしきたりや課題に翻弄されながらも成長していくストーリー。電子書籍に移行して継続はされているようですが、新刊リリースが不定期なのがちょっと惜しい。でも、続きが気になる漫画です。
野菜の安定供給の調整弁になっている仲卸業者。時には赤字覚悟で採れすぎた野菜を受け入れることで、農家さんの生活と私たちの食生活を守ってくれています。
仔鹿リナ先生によるスピンオフ(?)作品の「うちのダンナは野菜バカ。 (本当にあった笑える話)」もおもしろいですよ✨


その5:農家に憧れなかった農家の娘

ウェブで気軽に読めるコミックエッセイもご紹介します!
農家の娘・つきはなこ先生が田舎育ちの日常を描いています。
田舎のあるあるネタが満載で、思わずクスッと笑ってしまいます♪

農家に憧れなかった農家の娘
マイナビ農業 全48話(完結)

兼業農家の娘として生まれたはなこさん。田舎暮らしで巻き起こる日常が楽しいコミックエッセイにまとめられています。田舎のトイレ事情やご近所付き合い、虫や動物との格闘などなど、田舎ものには馴染みのあるお話がいっぱいです。エッセイ方式なので1話ずつ気軽に読めるのもいいですね♪


その6:漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件

さいきん人気の異世界ものですが、本作はファンタジー要素より
ドキュメンタリー要素が強い漫画です。
田舎暮らしのメリット・デメリットの両方を知ることができますよ。

漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件
講談社 イブニングコミックス 全4巻(完結)

原作のクマガエ先生は実際に漫画編集者から半農半Xのフリー編集者に転身。文春オンラインでインタビュー記事も読むことができます。
気忙しい都会の暮らしに疲れ切った編集者が、癒しを求めて稲作体験に。それがきっかけとなって田舎暮らしへの興味がムクムクと湧いていき、新婚の奥様を連れて移住を決意。農の恵みに感動しながらも、家探しに苦労したり田舎ならではのトラブルに遭遇したり・・・RPGゲームの主人公さながらに成長していく姿を楽しめます。
細部の描写がとても細かいので、農業や田舎暮らしの疑似体験ができますよ✨


その7:ボクらはみんな生きてゆく!

最後にご紹介するのが「ボクらはみんな生きてゆく!」
農業というよりは狩猟系ジャンルのほうが正確ですが、
田舎暮らしを志す方には絶対に読んでもらいたい漫画です。

ボクらはみんな生きてゆく!
小学館 ビックコミックスペリオール  既刊4巻

奥さまのアレルギー体質もあって都会から田舎への移住を決意したアキヤマヒデキ先生。
鹿やイノシシなどの獣害に立ち向かったり、天然うなぎやスッポン、エビを捕ってインターネットで販売したり、ニホンミツバチの飼育にチャレンジしたりと、農業だけじゃない自然の恵みをいただくことの大切さを知ることができる内容です。
実は、アキヤマヒデキ先生とはひょんなことからFacebookでお友達になりまして(嬉) 作中では語られていなかった個別の質問にも丁寧に答えていただきました(内容はナイショです)。
「ボクらはみんな生きてゆく!」はピックアップストーリーが東洋経済オンラインで読めますのでぜひ! 本作は田舎の父も大ファンで「もう5回は読んだ」と豪語。「最新刊はいつ出るんだ!?」と帰省のたびに聞かれます(笑)


農ジャンルの漫画たち、ぜひご堪能くださいませ!

今回、あらためて農ジャンルの漫画をピックアップしてみたら、意外と少ないことにハタと気づきました。
食ジャンルの漫画は昔から根強い人気で、先日のアメトークでも「グルメ漫画サミット」が放映されたほどですが、もしかして農業漫画は掘り尽くされていないブルーオーシャン!? 全国の漫画家さま&漫画編集者さま、農ジャンルの漫画をもっともっと世に出してくださーい!!



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