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愛知の新みかん「夕焼け姫」は、すこぶる高貴で甘かった!

週末は愛菜家。 vol.27

愛知県の農業技術を結集し、およそ24年もの歳月をかけて生まれたみかんの新品種「夕焼け姫」。そのPRを兼ねた産地見学バスツアーに誘っていただいたので、意気揚々と参加してきました!

研究員の努力の結晶「夕焼け姫」

今回のツアーに声をかけてくれた愛知県職員の佐藤さん(右)と木本さん(左)。
園芸農産課の佐藤さんは果樹のPRなどを担当し、木本さんは東三河農林水産事務所で果樹の経営指導を通じて農家さんを応援しています。

そして今回の主役「夕焼け姫」。見ての通りとっても鮮やかなビジュアルです。まさに夕焼けのような色合い。

愛知県によるオリジナルみかん開発の取り組みは1986年にスタートしました。
数百もの交配の可能性の中から温州みかんの「千賀早生」に「ページ」という柑橘を掛け合わせ、2010年に「夕焼け姫」の育成が完了。その間およそ24年。
たくさんの研究員の手によってより良いみかんが選抜され、2013年の品種登録を経て2018年からやっと出荷が始まりました。

同じ圃場で栽培されている他のみかんと比べてみても色合いの違いが一目瞭然。
見た目の美しさから、高級ギフト用途などに期待されているそうです。

外皮が薄くてむきやすく、中袋(じょうのう)もやわらかいので非常に食べやすかったです。
12度もの糖度があり、酸味が少なめなので甘さがグイグイくる感じ。でも後味スッキリ。
瑞々しさもあって、タネはほとんどないようです。

PRのためにのぼりや半被などのグッズも用意しています。
「甘し、太陽の宝石」というキャッチフレーズも情緒がありますね✨

シンボルマークは夕焼けに染まった果実と高貴なお姫様をモチーフにしています。
どことなく佐藤さんに似ているのは気のせいでしょうか(笑)


おいしさの秘密は真夏に敷く「白マルチ」

今回伺ったのは豊橋市の「マルカワ園芸」さん。2代目の川合健晃(たかあき)さんは愛媛大学に進んで柑橘栽培を学んだそう。

広大な圃場の2つのエリアに計200本の「夕焼け姫」が植えられていました。
植え付けをして6年ほど。これから樹が成熟していくにつれ、さらにおいしいみかんが育つようになるんですって。

みかんがたわわに実る様子を間近で見たのは初めて。
「夕焼け姫」は現在、豊橋市のほか蒲郡市、豊川市、東海市などで5115本の苗木が導入されています。これから栽培本数がどんどん増えて、日本を代表するブランドみかんになるといいですね!

「夕焼け姫」のおいしさの秘密が、地面を覆う白色のマルチフィルム。
夏真っ盛りの8月にマルチを敷いて水を制限することで甘みが乗ったコクのあるみかんが育ち、白マルチが光を反射することで色付きがよりよくなります。
愛知県では農家さんに栽培マニュアルを配布してよりおいしくする技術の普及に努め、「夕焼け姫」のシンボルマークはマルチ栽培の証となっています。

今回の見学ツアーにはメディア関係者をはじめ、みかん専門店や加工品の事業者さん、地元有名洋菓子店のパティシエさんなどが参加していました。
多くの方から質問が飛び交って大盛りあがり。「夕焼け姫」の期待値の高さが伺えました。

夕日を浴びてキラキラ輝く「夕焼け姫」。甘し、太陽の宝石のフレーズに負けない姿と味でした✨


「夕焼け姫」を手に入れる方法は?

自宅であらためて眺めてみても、とにかく発色がよく美しいみかんです。
何も知らずに売り場に並んでいても、おそらく最初に手に取ると思います。

断面を見てみると、外皮の薄さがよくわかりますね。
「むきやすい」「食べやすい」というのは、ブランド化の強い武器になりそう。

横から眺めてみると、瑞々しさがよくわかると思います。果汁感があって酸味も少ないので子どもも大好きな味だと思います。

「夕焼け姫」はこれから栽培農家さんがどんどん増えていくと思いますが、現在の出荷量は20トンほどと超貴重なみかんのひとつ。もし産地直売所や八百屋さん、スーパーなどで見つけたら、ぜひ試してもらいたいですね!

「夕焼け姫」の出荷時期は12月の下旬ごろまで。取材させていただいた「マルカワ園芸」さんの通販サイトでも購入可能ということですので、そちらもご活用ください✨

こだわり農家のお蜜柑屋(マルカワ園芸通販サイト)
https://www.marukawa-engei.com/


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