見出し画像

野菜から野菜ができる“ちゃふやさい”って何ですか?

週末は愛菜家。 vol.23

無農薬で化学肥料も使わない。なんなら土も使わない。元気な野菜が野菜から育っちゃう?という新農法“ちゃふやさい”のアンテナショップが名古屋にあると聞き、さっそく取材に行ってみました!


「ちゃふやさい」の魅力を発信するアンテナショップへ!

向かったのは、名鉄瀬戸線の清水駅。
2020年3月にできた「SAKUMACHI商店街」の一角に、ちゃふやさいのアンテナショップがありました。

SAKUMACHI商店街には20店舗ほどが出店し、地域に新たな賑わいを創出しています。線路の高架に沿って咲く桜の花道が有名で、その時期になると特に多くの人々が集まります。SAKUMACHIのネーミングも「桜が咲く街」からですかね♪

真新しい商店街をぶらぶら歩いていると、目印のビニールハウスが現れます!

出迎えてくれたのは、オーナーの内藤さんとスタッフの棚田さん。
「ちゃふやさい」は、農法を開発したいなべ市の吉田さんと、ちゃふやさいの未来に可能性を感じた愛西市の内藤さん・江南市の安部さんの3人がオーナーとなって展開しているそうです。

アンテナショップにはたくさんの新鮮野菜が並んでいました!
こちらは青々とした健康野菜モロヘイヤ。

かわいい形のバターナッツカボチャも!

ちゃふやさいとして育ったナスは、スーパーで売られているナスよりもワイルドでエネルギッシュな雰囲気です。

無農薬、無化学肥料で育った安心野菜は口コミで広がり、特にお子さまがアレルギーやアトピー性皮膚炎などで悩むママさん層からの支持が高いそうです!

ショップ内でさまざまなハーブも育てられていました。

そして観葉植物も! ちゃふやさいの農法は、野菜はもちろん植物全般を育てられる様子。お花もとても鮮やかに咲くそうです✨

さらには、水を循環させる水耕栽培ゾーンもありました!
いなべにあるメイン農園ではクレソンの大規模栽培を行なって、ホテルや料亭などに出荷しているそうです。


ところで、ちゃふやさいの「ちゃふ」ってなあに?

アンテナショップを見学して元気な野菜が育つことはわかったけれど「ちゃふって何だろう?」と気になりますよね。

一般的にはもみがらやコーヒーのカスが「ちゃふ」と呼ばれていますが、こちらでは「ちゃふから作った特別な堆肥」のことをちゃふと呼んでいるそう。

元々は産業廃棄物業を手がけていた吉田さんはカット野菜工場から出る野菜クズの処理事業も展開し、それをいなべの農園で堆肥化して野菜を育て、販売しているそう。
「野菜から野菜を育てる」というのは、そういう意味だったんですね!

集荷した野菜クズにゴマやコーヒー、もみがらなどを加え、微生物を使って発酵を促し、さらに特注の乾燥機で乾燥させて堆肥化された「ちゃふ」が完成します。
そのブレンド具合やどんな微生物を使っているかは門外不出。弟子の内藤さんでさえ、まだ教えてもらえないんですって(驚)

「ちゃふ」を手にとってみると、さらさらとした感じ。
気になる匂いなどはありませんでした。

鉢植えの株元をよく観察すると、もみがらやカボチャの種が入っているのが見えました!
完全有機栽培、しかも動物性の堆肥を一切使わずに循環型の農業が実現できます。
「牛フンなどの動物性堆肥だと何を食べているかまではわかりません。ちゃふ堆肥は植物性100%なので安心感がありますよね」内藤さんは話します。

アンテナショップでは「ちゃふ堆肥」の販売も行なっています。
堆肥だけで育てることもできるし、土に混ぜて使ってもオッケーだそうですよ!

価格も300円とお手頃ですね♪

実際の栽培にはちゃふ堆肥や液肥による定期的な追肥が必要とのこと。
ちゃふ堆肥の製造工程で生まれる液肥も販売されていました!
クレソンなどの水耕栽培では、こちらの液肥で元気いっぱいに育てているそうです。


オーナー内藤さんからのメッセージ

内藤さんは本業の物流会社をはじめ、8つの会社を持つ敏腕ビジネスマン!
ちゃふやさいを広め、ちゃふやさい栽培で障がい者の就業支援も行っていきたいと意気込んでいます。

<内藤さんからのメッセージ>

人々が溌剌と生きるために、いちばん大切なのが“健康”です。
微生物のとてつもないパワーを感じる「ちゃふやさい」を通じて、健康の輪を広げていくのが私たちの目標です。
まずはアンテナショップなどで「ちゃふやさい」の味や魅力を伝え、いっしょに健康の輪を広げてくれる仲間を集めたいと思っています。
おかげさまでいなべの農園にはさまざまな業種の方が視察に訪れ、一流のシェフからも「ぜひ使いたい!」と声をかけていただけるようになってきました。
興味を持ったら、ぜひアンテナショップや農園に足を運んでみてください!
百聞は一見にしかず。いままで見たことがないような農法を間近で見ることができますよ。


気になる「ちゃふやさい」のお味は!?

取材時に分けていただいた新鮮野菜を使って、恒例のお料理タイムに突入します!

まずはモロヘイヤをお料理します!
スーパーネバネバ健康野菜の魅力がわかるよう、シンプルなおひたしに。

サッと湯通しすると鮮やかな緑がいっそう引き立ちますね♪

出汁と胡麻で味付けをして、ご飯のお供に。
ご飯が無限に食べられる感じです(笑)
おいしゅうございました!

続いて、バターナッツカボチャを料理。
カットした断面がキラッキラして美しい・・・

じっくり火にかけて下茹でします。

ちょっとつまみ食いを♪
カボチャというよりサツマイモに近い食感かも。
とても上品な味わいです。

下茹でしたバターナッツカボチャの半分は定番のポタージュに。
水・牛乳・塩だけの味付けですが、すごい旨味を感じます!

冷製スープにしていただくと、今度は甘味が引き立って◎

残りは白だしで京風のたいたん(煮物)に✨
バターナッツカボチャは洋風のイメージがありましたが、和の味付けも合いますね♪

最後は元気いっぱいのナスをお料理✨
力強い感じだったので、スパイスいっぱいキーマカレーにしてみました。

スパイスの味にもぜんぜん負けていないナスの旨味がじゅわっと広がります。
ちょうど夏まっさかりの時期だったので、カラダを冷やす作用のあるナスで暑気払いができました♪

野菜から野菜ができる不思議な「ちゃふやさい」。
今回はその魅力に、ちょっとだけ触れることができた取材でした!
また機会があったらいなべの農園におじゃましたり、ちゃふ堆肥をつかって自分で野菜を育ててみたりと、さらなる魅力を探ってみたいと思っています!



この記事が参加している募集

わたしの野菜づくり

SDGsへの向き合い方

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!