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徳川家康が愛した香りで癒される

伝統は今を生きる vol.30

こんにちは。フォトグラファーのたかつです。

4月になり新生活が始まりました。
町中にはフレッシュな若者達が溢れていて本当に清々しいですね。

新社会人や新入学生のみなさん、おめでとうございます。
これからの皆さんの活躍を心よりお祈り申し上げます。

僕が新人だったのはだいぶ昔のことですが、今もその時のことを鮮明に覚えています。
色々と先輩方や上司に迷惑を掛けた生意気な若者でした。

新生活というのは夢と希望に満ち溢れ、ワクワクしたものです。しかし環境が変化することもあって、本人が気づかないうちに意外と疲れが残ってしまうこともあるのではないでしょうか?

そこで今回、僕からお勧めしたいのが、あの徳川家康も愛したというお香を使ったリラックス方法です。


徳川家康の愛したお香「千年菊方(せんねんきくほう)」


僕はアロマオイルも好きなのですが、どちらかと言えば和の香りの方が好みのため、普段から事務所などでお香を愛用しています。
リラックス目的もありますが、月曜日の仕事始めだったり、お客さんを迎え入れる際など気持ちを切り替えたい時によくお香を焚いたりしています。

今回みたすくらすで紹介できる面白いお香を探していたところ、あの徳川家康の愛したお香が愛知県で再現され、販売されていることを知りました。

その名も「千年菊方(せんねんきくほう)」です。


お香と徳川家康


お香を楽しむ前に少し歴史を辿ってみましょう。
日本にお香が伝わったのは1400年以上前の飛鳥時代。仏教と共に中国より伝わりました。伝来当初は魔除け・厄除け・防虫など実用的な目的で使われていたのですが、平安時代になると日常的に楽しむお香として貴族の中に取り入れられ、お線香や練香と呼ばれる薫物(たきもの)が生まれます。鎌倉・室町時代には、武士が台頭し禅宗が広まったことで、香木が流行します。江戸時代にも、権力者の間でさらなる香文化が広がりました。香りを楽しむために多くの香道具がつくられたり、香を鑑賞するための作法が整えられ、香は「道」として確立されたのです。

このようにお香は上流階級の間で人気が高く、徳川家康もお香がとても好きだったと言われています。最上級の香木を求めるあまり、東南アジア諸国の国王に対して書状を送り、100キロもの香木を買い集めたそうです。今で言う「香木コレクター」ですね。
そんな徳川家康は、自分好みのお香の調合記録「香之覚(こうのおぼえ)」を残しています。そして香之覚の中に記載されている千年菊方を再現したのが、今回ご紹介するお香という訳です。


大須にあるお香・線香専門店「春香堂」へ


千年菊方を再現したのが、名古屋市大須にある老舗「春香堂」さん。大正10年創業のお香・線香専門店です(2023年4月現在は本店社屋改装中のため仮店舗にて営業中)。
再現するにあたってはとてもご苦労されたそうで、ホームページでその時のお話しを読むことができますので、是非ともご覧ください。

今回ご紹介するお香はネットショップでも購入可能ですが、練香(ねりこう)を購入するのは初めてだったので、大須の実店舗にて店員さんに相談しながら購入しました。

購入した商品がこちら。

KUN. NERI-KOH -千年菊方体験キット-

初心者に必要な物がすべてそろったスターターキットですが、セットになっている練香が千年菊方になります。これは初心者にとても嬉しいです。

また、デザインもとても現代的ですね!日常生活に取り入れやすいデザインで、僕の事務所にも馴染みそうです。


歴史の香りに癒される~千年菊方はどんな香り?


それではいよいよ、家康も愛したという香りを楽しんでみましょう。
スターターキットには以下のものが入っていました。

・千年菊方(練香)
・炭
・灰(ガラス容器入)
・ピンセット

通常の線香は火を直接つけて使用しますが、練香は次のような楽しみ方になります。

  1. 炭に火をつける

  2. 灰の上に炭を置き、3分ほど熱を行き渡らせる

  3. 炭を灰の高さと均一になるまで埋める

  4. 練香を炭に直接触れない距離に置く

  5. 香りを楽しむ

詳しい楽しみ方は春香堂さんのショップサイトでも紹介されていますので参考にしてみてください。

火をつけてすぐに香る線香と違い、練香である千年菊方は、この一連の所作を経てようやく香りを楽しむことができます。ただ、実際にやってみてわかったのですが、この所作自体も安らぎを与えてくれる侘び寂びの時間ですね。

練香は大きな錠剤のような形をしており、強くふれると割れてしまうので優しく扱ってください(ちなみに僕は1つ割ってしまいました…)。

炭のそばに練香を置いてしばらくすると香りがしてきました。

漂ってきた香りは、ピリッとスパイシー。スッキリとした感じで、とても僕好みの香りでした。直接火をつけるのではなく、温めて香りを出すので穏やかな鼻あたりがなんともいいです。
「家康もこの香りを楽しんでいたのか…」と思いを馳せながら、ゆっくりリラックスした時間を楽しめました。

千年菊方は炭に近づけたり離したりすることで、好みに合わせて香りの量を調節することもできます。僕の事務所では、スタジオブースに置き場を設け、お香を炊くことにしました。

新年度は何かとバタバタして気持ちに余裕が無くなりがちだと思います。また、人によっては初めてのことにぶつかって、自信を無くしてしまう時期かもしれません。
そんなときは、迷いながらも粘り強く天下人となった家康が愛した香りで、ひとときリラックスしてみてはいかがでしょうか。


■春香堂
愛知県名古屋市中区大須2丁目15-32
(本店社屋改装中のため仮店舗にて営業中 ※2023年4月現在)
https://www.kaori.co.jp/tokugawa.html
■春香堂オンライン
https://kaori.shop-pro.jp/


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