見出し画像

「ちゃふやさい」いなべ実験農場がすごかった

週末は愛菜家。 vol.26

野菜から野菜ができる“ちゃふやさい”って何ですか?という記事で名古屋・清水駅ちかくにあるアンテナショップを紹介させていただいた「ちゃふやさい」。

念願だったいなべ農場への取材が叶い、ちゃふやさいの魅力を堪能してきました!

いざ、ちゃふやさいの実験農場へ!

案内してくれたのは、ちゃふやさいの産みの親・吉田和雄さん(右)と、アンテナショップオーナーのひとり安部敏朗さん(左)

農場があるのは三重県いなべ市。「KYシステム農法」というのは、吉田さんが確立させた完全無農薬・無化学肥料の循環型農業システムです。

前回の記事でも紹介しましたが、野菜カット工場やスーパーから出る野菜くずやフルーツを「ちゃふ堆肥」に加工して、土を使わず堆肥だけでさまざまな野菜を育ててしまうすごい農法。

©ちゃふやさい https://chaffyasai.com/

化学肥料はもちろん、抗生物質などを食べる可能性がある動物由来の肥料も一切使わない安心・安全の野菜を育てることが可能です。

吉田さんはKYシステム農法の確立に20年近い研究を重ねたそう。いなべ農場は“実験農場”という位置づけで、さまざまな野菜が育てられています。

畑の害獣対策に一役買っている猫さんも出迎えてくれました♪


ちゃふ堆肥の生産現場に圧倒されて

今回の取材では、ほんの一部の人にしか立ち入りが許されていないエリアまで案内いただきました。感謝です!

まず圧倒されたのが、ちゃふ堆肥の発酵を促す工程です。
もわもわと上がっているのは湯気。野菜くずやフルーツにコーヒーかすやもみ殻などを混ぜ、微生物の働きによってなんと80℃くらいまで温度が上がるそう。

発酵が完了したちゃふ堆肥が保管されています。
いなべ農場では、さまざまな重機が大活躍! 一般的な農業でよく見る鍬(くわ)などは見当たりません。重機の活用で、2ヘクタールもの広大な実験農場が5名ほどのスタッフで管理できるそう。ちゃふ堆肥もサラサラで軽いので、土を使った重労働からも解放されますね。

ちゃふ堆肥で作った液肥を散布する重機は、炭鉱で活躍していたカートをオークションで購入し、改良を加えたものだそう✨

ちゃふ堆肥の元となる野菜くずも、そこに加えるもみ殻やコーヒーかすも、元々は産業廃棄物として処理を請け負ったもの。

お金をかけて堆肥を購入するのではなく、本来はゴミとして処理する素材を使って堆肥を生み出し、その堆肥を農家さんに使っていただく、入口と出口の両方に需要と供給のポイントがあるのもKYシステム農法のすごいところ。完成されたビジネスモデルですね。

コーヒー豆には栄養分がたっぷり含まれるだけでなく、虫除けの効果もあるんですって。さらに、有機肥料にありがちなニオイの課題もコーヒーの香りで緩和されます。すごい!


いなべ農場で育てられている野菜をチェック!

いなべ農場のメイン品目のひとつが「クレソン」です。
元気いっぱいの無農薬クレソンは、ミシュランで星を獲得しているレストランや名古屋で誰もが知る料亭で使われているとか。

ふだん目にするクレソンよりも太い!そしてやわらかい!
一本かじらせていただくとジューシーさが際立ちます。

実はクレソン、数ある野菜の中でも栄養価がトップクラスのスーパーフードなんです。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が発表した「栄養素の高い果物と野菜トップ41」でクレソンは1位を獲得。そのスコアはなんと100点満点だったそう✨

いなべ農場では、ちゃふ堆肥と清麗な地下水で作った液肥を循環させることで、太さとやわらかさが両立したクレソンを生み出せます。

続いて見せていただいたのがスナップエンドウ。

いなべ農場のスナップエンドウは最高糖度がなんと15度くらいになるそう!
摘みたてをいただくと、生食でも充分な甘みが感じられます。

落花生も元気いっぱい!

採れたての落花生を生まれてはじめて試食。シャクシャクとした食感と後からくる甘味に驚きました。

大好きなパクチーも栽培中。

ベトナム人の農業実習生を受け入れて、ベトナム野菜も実験的に育てています。
こちらは香草の一種「ラウカンクア」。

ディルは「栽培しているカゴごと売ってほしい!」という引き合いもあるそうです。
摘みたてのディルをレストランで使えたら、シェフもきっと大喜びですね♪


新鮮なちゃふやさい、おいしくいただきます!

農場を見学後、新鮮なちゃふやさいを抱えるほどいただきました!
お裾分けした料理仲間たちも大喜び♪

たっぷりいただいたクレソンは・・・

肉料理につけ合わせるサラダにしたり・・・

お鍋にたっぷり入れたり・・・

サッと湯がいておひたしにしたり✨

生で食べると爽やかな辛味と苦味が楽しめ、火を通すとシャキシャキ感は残ったまますっきり食べやすく。おひたしにすると、小松菜のような雰囲気になりました!
今まではステーキに添えられているくらいのイメージだったので、いろいろな料理に使えるなんて意外でした。

スナップえんどうは、シンプルに塩茹でしてマヨネーズでいただきました!
茹でると甘みがいっそうひきたちます。そしてジューシー♪

パクチーは唐揚げにたっぷりトッピングしていただきました✨

落花生はそのまま蒸していただいたり・・・

はじめての炊き込みご飯にも挑戦!

ツヤッツヤの炊き上がりに感動✨
独特のシャキシャキ感が残り、甘みも風味も格別でした。
旬の時期だけ楽しめる、とっても贅沢な味わい方ですね。

ちゃふやさいを開発した吉田さんも、広める活動にチャレンジしている安部さんも、エネルギッシュに動く原動力に「健康」のキーワードがあると教えてくれました。
本当に安心できる野菜で人々の健康づくりのお手伝いをすることで、おいしい笑顔が広がっていくのがちゃふやさいの究極の目標だそう。

「食の安心・安全」や「SDGs」が注目を集めるずっと前から手がけてきたちゃふやさいの存在が、これからもっと広がっていくといいですね!

ちゃふやさいは名古屋・清水のアンテナショップや愛西市にある「道楽の郷」で手にとることができますので、ぜひその魅力を味わってみてください✨

ちゃふやさい
https://chaffyasai.com/

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!