野菜はスーパーで買うのがあたりまえ。そんな時代になりましたが、昔ながらの八百屋さんのように専業に近い形で販売するお店もまだまだあります。
「八百屋探訪」では、東海地方を中心に野菜にまっすぐ向き合う販売事業者さんのお話を聞いて、そこで購入した元気な野菜をおいしくいただいていきたいと思います。

今回は地下鉄東山線一社駅ちかくの「ゾンネガルテン（Sonne Garten）」さんにおじゃまして、オーナーの長瀬敬さんに話を伺いました。実家のブルーベリーも扱っていただいているお店で、ザ・八百屋というイメージではありませんが、安心な野菜に対する情熱がほとばしる素敵なお店です。

健康なくらしを提案する、やさしく素敵なセレクトショップ。

一社駅前の横断歩道を渡り、南に歩いて4分ほど。ゆるやかな坂道にお店があります。

「Sonne」とはドイツ語で太陽のこと。「Garten」は庭を意味します。こどものための本屋さんと野菜の共同購入の会、パン屋さんがひとつになって現在のお店のスタイルになったそう。野菜のほかにパンや食材、無添加の調味料、身体にやさしい日用品、書籍などが置いてある「健康なくらしを提案する」セレクトショップです。

店頭の黒板からもう、やさしさがあふれていますね♪

オーナーの長瀬さんが出迎えてくれました！

長瀬さんは2代目オーナーとのこと。音楽活動で知り合った知人に誘われ、ゾンネガルテンに入って約20年。4年ほど前にオーナーを引き継ぎました。

「自然の流れというか、他にやる人がいなかったんですよねー」
と笑って話してくれました。
都会にありながら生産地の畑とそのままつながっているゾンネガルテンの雰囲気と、スタッフが自由に過ごしながら組織として成り立っていることに最初は驚いたそうです。

扱うのは基本的に無農薬・無化学肥料で育てた野菜たち。生産者を直接訪問してじっくり話を聞き、畑も自分たちの目で必ず見て扱うかどうかを判断しているそう。ブルーベリーをつくっているうちの実家（新城市）にも、わざわざ足を運んでくれました。
野菜に関しては知多半島や阿智村（長野県）を中心に、20ほどの農家と直接取引をしています。

並んでいる野菜や果物は、見るからに生命力にあふれています。

オリジナルパッケージの納豆やお肉、加工食品なども扱っています。

石窯で焼いた天然酵母のドイツパン「MeistersBackstube」も。

素材や製法にこだわった調味料も豊富に揃っています。

無添加せっけんなどスキンケア商品のコーナーも。

料理や自然農に関する書籍の他に、哲学書や健康に関する冊子も置かれていました。

無農薬で育てた旬の野菜を、その日のうちに届けること。

そして、ゾンネガルテンさんがずっと大切にしてきたのが「野菜の共同購入」です。
名古屋市内を中心に180名ほどの会員さんがいるそう。

ゾンネガルテンさんがすごいのは、「流通」へのポリシー。スタッフが生産地に自ら出向いて収穫したての野菜を受け取り、すぐに名古屋へ。急いで仕分けして、その日のうちに会員さんのお宅に届けています。
一般的な流通システムでは生産者が収穫してから消費者の食卓に届くまでに最短でも2日ほどかかるため、鮮度がぜんぜん違います。「旬のものをおいしい瞬間を逃さずに食べるって楽しいですよね」長瀬さんは話します。
野菜セットの内容はインスタグラム（https://www.instagram.com/sonne_garten/）でも発信されているのでぜひチェックしてみてください。

安心・安全な新鮮野菜でクッキングに挑戦！

この日に購入したのはゴーヤと・・・

かぼちゃ、にんじん、じゃがいも、たまねぎなど。

ゴーヤはインスタグラムで紹介されていた賄いメシを参考にマヨネーズとシーチキンで和えました。

そして、残りの野菜は牛肉といっしょにコトコト煮込んでビーフシチューに♪
ベランダで収穫したパセリを添えました。
かぼちゃとにんじんは咀嚼すると自然の甘みがじゅわ〜っと広がって大満足。じゃがいもももっちり感があって、いつも食べている野菜たちよりも力強さを感じました。
おいしゅうございました！

ゾンネガルテンさんが立ち上げの頃から心がけてきたのが「持続可能であること」そして「自分たちの手が届く範囲で」だそう。
共同購入の配達エリアもどんどん広げるつもりはなく、あくまでできる範囲でというスタンスで運営を続けています。もし興味ある方がいらっしゃいましたら配達可能エリアかどうか相談してみてください。
最近は子育て世帯の会員さんが増えているそうですが、それも大いに納得ですね♪

■ ゾンネガルテン
https://peraichi.com/landing_pages/view/sonnegarten
愛知県名古屋市名東区一社２丁目１６２
TEL：052-703-4469