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花、暮らし、私。

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【ライター】出水佳恵 空間デザイナーとして飲食店・美容サロンの設計デザインを手がける傍ら、フリーのフラワーデザイナーとしても活動。「花」と「暮らし」がもっと身近になる記事を発信し… もっと読む
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記事一覧

「蓮の花」の生命力と想いを込めて

花、暮らし、私 vol.18 7月もそろそろ半分が過ぎますね。 このくらいの季節になると、必ず思い出す風景があります。 田舎道を走っているとふと現れる、一面の蓮畑。 あたりは全て、大きな蓮の葉っぱだらけ。見渡す限りの鮮やかな緑の合間にすっと見える、ふわふわの白い花弁やぎゅっと締まった蕾たち。 実家の引越し先で、数年だけ暮らしたことのある愛西市。あまりご存知のない方も多いと思いますが、愛知県の最西部に位置し、全国でも有数な蓮根の生産地なのです。 蓮根の収穫は秋から春頃。7

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花との対話

花、暮らし、私 vol.17 先日の父の日のこと。 花束とギフトを渡しに実家に行き、久しぶりに両親と囲む食卓を楽しんだ後、 「そういえば、整理してたら出てきたよ。」 と、母が棚から出してきてくれたものがありました。 幼稚園時代から中学時代までの通知表や写真など、なんとも懐かしく恥ずかしくもある物が束になって、大切に保管されていました。 小学校の通知表って、成績だけでなくどんなクラブや部活に入っていたか、授業態度や先生から見た私の性格なんかも書かれていたりして、思わずク

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文化をつくる“次世代の花屋” TAIYO FLOWER

花、暮らし、私 vol.16 よく晴れた初夏の一日。 今回訪れたのは、昨年夏、名古屋市北区にオープンした「TAIYO FLOWER」さんです。 実は、昨年のお店がオープンして早々、花つながりの知人からその存在を聞いていたのですが、仲間内でちょっとした話題になっていました。 『藤井商店の息子さんが開いた花屋』 このフレーズは、花市場に顔を出す人には「!」となる、ちょっとしたニュースでした。 というのも、私が勤めていた花市場は、小さな仲卸商店がいくつも集まってできています

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自然や環境についてのぞいてみる 〜 Re! Flower garden 活動報告

花、暮らし、私 vol.15 こんにちは。フラワーデザイナーの出水です。 今回の記事はいつもとは趣向を変えて、現在 松坂屋栄店で開催されているイベント[Re! Flower garden]で携わらせていただいた、invisible flower(廃棄花のものづくりブランド)の活動リポートをお送りしたいと思います。 Invisible flower (インビジブル フラワー)とは? 2019年より「廃棄花を人の手に届け、廃棄花をなくしていく」ことを目標にスタートしたinvi

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植物の力を借りる② 植物セルフケアMANARIに学ぶ、東洋思想×フィトテラピー

花、暮らし、私 vol.14 前回の記事では「植物療法(フィトテラピー)」について、身近な薬草を知るところから始まりました。 「花が好き」から始まった私の植物への愛は、知れば知るほど、その美しい見た目だけでなく、香りやエネルギー、生命の神秘の部分まで、どんどん深部へと潜っていくのを感じています。 とはいえ、植物療法を専門的に学ぶには、なんとなく大きな壁を感じてしまっていたのも正直なところ。 特に身体へ直接作用するような植物のことは、きちんと学ばないと、ちゃんとした効果

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植物の力を借りる ① “フィトテラピー”の扉 

花、暮らし、私 vol.13 4月の中ごろ。 つい最近まで、華やかな桜に、暖かくなってきた空気に浮かれていたのも束の間。急に夏のように感じるほどの強い日差しに汗ばんだり、何回めの寒の戻り?というくらい、急に冷え込んだり。 しとしと降る雨の音を聞きながら、冷え込む春の1日に記事を書いています。コロコロと変わる気温について行くのがなかなか大変な季節ですね。 こんな時こそ、普段の体調管理に気をつけなければ、と思ってはいるのですが、何をしたらいいかもわからず、とにかく生姜湯を飲

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「考える力」が自然に育つ ”森のようちえん”を訪れる

花、暮らし、私 vol.12 4月。 全国の入学式・入園式も終わり、子ども達もドキドキの中、少しずつ新しい生活に馴染もうとしている頃でしょうか。 先日、近所の公園で、大好きなシャガの花の開花を見つけた時、とても嬉しくなりました。桜は終わりを迎えても、まだまだ、春の花に心を癒されます。 私が小さな頃は、どんなだっただろう? 思い返すと、幼稚園時代はダンゴムシやカミキリムシを集めたり、拾って来たサザンカの花びらでハンカチを染めたり、という記憶が今でも鮮やかに残っています。

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この春訪れたい“切花農家”さんのガーデンカフェ

花、暮らし、私 vol.11 あっという間にとっても温かくなりましたね。 ここ数日、ちょっと散歩をするだけで、たくさんの花の開花を見つけては心がほころぶ毎日。 冬の間からこの時に向けて、蕾を少しずつ膨らませてきた花樹たちも、ようやく出番を迎えました。同時に私のお散歩時間も増えました。 もうすぐ新しい期が始まり、新しい出会いも増え、お花業界も賑わうシーズンです。 この日はとてもいいお天気で、のんびりと温かい気候が外出を誘います。 少しだけ、いつもと違う景色を見たくなるよ

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竹林整備から始まる“優しい循環”

花、暮らし、私 vol.10 昔、知人から教えてもらった興味深い話があります。 『120年に一度、竹は花を咲かせる』 …竹に、花? たしかに、植物であるのだから花が咲いてもおかしくない。 というよりも、よく考えると花が咲くのが自然なはずなのに、なぜだか全くイメージが湧かない…。 それもそのはず。 色々と調べてみると、竹は無性植物であることがわかりました。 一つの竹の地下茎からタケノコを生やし、その生息地を広げて竹林を形成します。竹林の中に無数に生えている竹も、実はクロ

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「花と料理と生きる 〜食べられる花、エディブルフラワーを楽しもう」 花、暮らし、私 vol.09

こんにちは。 少しだけ、あたたかくなって来たような気がする今日この頃。春はもうすぐそこですね! 今回の記事は、そんな季節にふさわしい明るくうきうきした気持ちになれる記事をお届けしたいと思います。 みなさんは、「エディブルフラワー」をご存知ですか? [edible]=食べられる。 その名の通り、食用として栽培された食べられるお花です。 ここ数年でその存在や人気は知られることも増えてきましたが、もともと日本には食用菊や、しその穂、菜花など、お料理に添えられる食用の花=「つまも

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「花市場に突如現れた壁画アーティスト」 花、暮らし、私 vol.08

花市場の朝の風景 夜もふけ、街が寝静まりようやく眠りも深くなってきた、という頃。 まだ月がキラキラ輝く真っ暗な夜空の下、お花の市場は活気づきます。 ゴロゴロと台車を弾く音、シャッターが開き、一斉に人が流れ込む花市場。 昔気質のおじさまたちと花屋さんの会話、どこを見ても色とりどりの花、そして沢山の人。 名古屋市中区にある花市場には、東海近郊の多くの花屋さんが深夜から仕入れにやってきます。愛知、岐阜、三重、遠いところだと滋賀の方も。私も少し前まで、この花市場の一画で働いてい

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「植物から、自然の香りをいただく蒸留体験」 花、暮らし、私 vol.07

みなさんは普段、どんな香りと暮らしていますか? 香水、アロマオイル、ディフューザーやお香、化粧水にハンドクリーム、紅茶、コーヒー、スパイス、香草… パッと思い浮かぶだけでも、空間・スキンケア、リラクゼーション、飲み物や食べ物まで、多種多様な香りを普段から楽しんでいますね。 この香りたち、多くの原料は植物です。 私たちは食べる、愛でるだけでなく、鼻からも植物の恩恵をいただいています。 嗅覚は五感の中でも、太古から存在する原始的な感覚器と言われています。より本能的な行動や感

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「茶の花を摘んだ1日」 花、暮らし、私 vol.06

年も明け、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 昨年の慌ただしさもひと段落、と、年末にうかうかしている内にすぐにまたいつもの慌ただしさに身を投げ込んでいる。毎年毎年、そんな風にあっという間に一年が過ぎています。 冬も本格的になってきましたが、少し前、昨年のまだ暖かさが残る秋の1日に、忘れられない体験をしてきたので、ここにまとめたいと思います。 訪れたのは、岐阜県 伊吹山の東の山間に位置する揖斐郡揖斐川町・春日地区。 ここは「天空の茶畑」「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれる地区で

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「“Coffee & Flower Market” 浜松へ!」  花、暮らし、私 vol.05

晴れた日の早朝。 早起きをして、車を借りて(車は必要な時に借りるスタイル)、ドライブ! こんな日は外でコーヒーを飲みながら、植物に囲まれてゆっくりしたいなぁ…。 ということで、今日は浜松のとある花屋さんが開催している、「Coffee & Flower Market」へ行ってきました。 名古屋の街中から高速に乗って約1時間半。 「ちょっと遠出」にはほどよい距離感のその花屋さんは、陽が当たって気持ち良さそうにそよいでいる植木畑の中にありました。 造園屋さんの一画に、静

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