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風のふくまま庭ぐらし

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【ライター】柵山 直之 東海地区で造園業務を行う傍ら、ガーデニング普及のためにガーデニング講座・ガーデンマルシェの主催・落ち葉アート・トラックガーデン・舞台美術など多彩な創作活動… もっと読む
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#イングリッシュガーデン

~有機ガーデニングで自然保護~“生きものを呼ぶ” ガーデニングのすすめ

ガーデンデザイナーの柵山です。自宅で花を育て愛でる行為が、地域の自然保護にも貢献していたら嬉しくありませんか? ガーデニングは主に緑や季節の彩りの鑑賞や収穫が目的であり、主に人と植物の関係の間にあるものと考えられています。 そうしたガーデニングの中で多くの「虫」は敵であり、ガーデニングとは「植物と虫を上手に引き離すことだと思ってる方も多いのではないでしょうか。 ガーデニングは自然への入り口 少し目線を変えてみると、いつものガーデニングも違った見え方がしてくるかもしれません

名古屋市星が丘で、ボタニカルハロウィンを楽しもう

こんにちは! ガーデンデザイナーの柵山です。 ハロウィンの季節です。 ハロウィンという文化もすっかり日本に馴染んだイベントとなりましたね。 元々ハロウィンとは、西洋における収穫祭であったり、悪霊を追い払う儀式であったと思うのですが、日本では、大人も子どもも地域も関係なく、一緒に盛り上がることができる秋のお祭りのようなものになっていますね。   まさに、そんな老若男女どころか、動物も含め、言ってみれば 生きもの総出でハロウィンのお祭りを楽しんでいるような風景が名古屋の街にあ

デパートの屋上に庭師が集結!「てっぺんの坪庭展 ㏌愛知」参加レポート

こんにちは。 ガーデンデザイナーの柵山です。 木を植えたり庭をつくる人って、同じに見えるかもしれませんが、 実は、役割によってそれぞれたくさんの肩書きがあるんです。 造園家・ランドスケープアーキテクト・造園職人・エクステリアプランナー、植栽プランナーなど様々です。 “庭師“に会える「坪庭展」に行ってみよう! 今、”庭師“という肩書きをフィーチャーした「坪庭展」という取り組みが、全国の庭師さんの中で、活気を帯びています。 造園業務とは、基本的にクライアント業務であり、依頼

「枯れてもまだ楽しい。枯れるからこそ美しい。」ドライフラワーを楽しむスローガーデニングのすすめ

こんにちは、ガーデンデザイナーの柵山です。 終りの見えない酷暑であったのに、季節は巡るものですね。 少しずつ秋の気配を感じるようになってきました。 かつては、夏の終りは、寂しく憂鬱になる季節でしたが、いつからか秋が大好きになっていました。年を重ねてきたせいでしょうか? 春夏の色とりどりの色彩も好きですが、秋冬の深みのある自然色に近年魅了されています。 特に植物の色の変化は様々で唯一無二なもので、自然しか成しえない絶妙な色調です。 花を咲き終え、タネとなり変色した姿も彫刻品

君たちは、雑草とどう生きるか。

こんにちは。ガーデンデザイナーの柵山です。 暑い日が続いております。 強い日差しを受け、わさわさと茂る草地をよく見ると、ゆらゆらと時折風に揺れるネコジャラシが多く見られるようになってきました。私の好きな雑草の1つです。 皆様の家周りの敷地やお庭はいかがでしょうか。 梅雨前に忙しくて草取りをできなかった方は、もしかして、暑い日差しの中、覆い茂った草と格闘の日々かもしれません。 「草取りの時間は庭と向き合う時間。可愛らしい草は、そのままにしても良い。」 と、敢えて先に私の

風のふくまま、庭ぐらし

風のふくまま、庭ぐらし vol 1  はじめまして。 ガーデンデザイナーの柵山直之(さくやまなおゆき)と申します。 名古屋から三重県菰野町へ移住したのが、20年前。御在所岳の麓に庭を作り、そこで暮らしながら、菰野町と愛知県稲沢市の2拠点体制で主に東海地区で庭づくりをしています。 人と自然の距離がどんどん広がることに危機感を覚え、業務の傍ら、様々なガーデンプロジェクトを立ち上げ、庭の普及に取り組んでいます。今回から みたすくらすで「自然と触れ合うことの大切さや楽しみ方」を